
こんにちは!るいままです。
第一子を妊娠し、鎌ヶ谷バースクリニックに通い始めた矢先、子宮頸がん検査でLSIL(扁平上皮内病変)が見つかりました。


今回は、妊娠中に子宮頸部細胞診に異常(LSIL)がみられてから出産までのことを書いていこうと思います。
同じように妊娠中にLSILの診断が出た方の参考になれば幸いです。
妊娠の初期検査でLSILの判定
妊娠すると心拍を確認できた後に感染症や子宮頸がんの検査を行いますが、私はその時の検査でLSILの診断が出てしまいました。
LSILという言葉自体を知らなかった私は、検査結果を聞いた時点で【子宮頸がんになるの…?】と頭の中が真っ白になりました。
LSILとは



ここで、LSILを含む
【子宮頸部異形成】について説明していきたいと思います。
子宮頸部異形成は”子宮頸がんになる前段階の状態”のことで、軽度異形成(LSIL)、中等度・高度異形成(HSIL)の三段階になっています。
| 結果 | 略号 | 指定される 病理診断 |
|---|---|---|
| 陰性 | NLIM | ・非腫瘍性所見 ・炎症 |
| 軽度扁平上皮内 病変 | LSIL | ・HPV感染 ・軽度異形成 |
| 高度扁平上皮内 病変 | HSIL | ・中等度異形成 ・高度異形成 ・上皮内癌 |
表を見ただけでは分かりにくいのですが、LSILはHPV(ヒトパピローマウイルス)に感染している状態で”がん”になっているわけではありません。
明確に異形成が認められるという意味合いですね。
LSILは治るの?
HPV感染を起こしても大半は一過性であり完治する可能性があります。
がんになる可能性は極めて低いそうですが、HPVが消滅せず、がんに進展してしまう可能性もあります。
HPVウイルスとは?



そもそもHPVウイルスとは?
HPVウイルスには多くの女性が人生で一度は感染する可能性があると言われていて、知らない間に感染したり治ったりしているそうです。
子宮頸がんに関係するハイリスク型HPVは10種類以上あり、その中でもHPV16型と18型は子宮頸がんに進展する可能性が高いというデータがあります。
LSILに対しての正直な感想
- がんではない
- 治ることもある
そんな説明を受けたところで、実際に検査結果を見てしまったら不安になります。当たり前です。
ましてや、妊娠がわかったばかりだったので天国から地獄へ落とされた気持ちになりました。
もし、がんに進行したら自分の命とお腹の子の命どちらを優先すべきなのかなど最悪の状態のことまで考えましたが、妊娠中にストレスはよくないな…。
そう思った私は【お腹の中の子が初期段階で身体の悪いところを教えてくれた】と前向きに捉えて、気持ちに折り合いをつけました。
再検査
鎌ヶ谷バースクリニックでLSILの診断が出た日に、系列の鎌ヶ谷レディースクリニックで再検査を行いました。
- 診察券番号はバースクリニックと同じでした。
- 診察券やお会計は診察券番号で呼ばれます。
11時30分に予約して11時15分頃に受付を済ませましたが、この時点でかなり混雑していました。(30分になると、待合席が一杯になっていました)
1時間以上は待つかもしれないと思いましたが、意外とスムーズに進み11時50分頃に診察室に呼ばれました。
診察
クリニック間でデータが共有されていたようで、特に説明しなくても話が通っていました。
まず、子宮頸がんとLSILについてパンフレットを見ながら先生から説明を受けました。
内容としては、前述したようにLSILであればウイルスが消える可能性も大いにある反面、がんに進展してしまう可能性もあるという事でした。
妊娠中ということもあり、今回は痛みと出血を伴うコルポスコープ検査は行わず、HPV16型・18型に感染しているかを調べるハイリスクHPV検査(簡易ジェノタイプ検査)を受けることになりました。
検査自体は数分で終わり、若干の痛みと出血がありましたがどちらもすぐに治りました。
検査結果は2週間後に出るので、改めて予約を入れてその日は終わりました。
検査結果
結果が出るまでの2週間、考えたり不安になっても仕方がないのでLSILの事は一切調べませんでした。
今回は朝の9時半に予約し、空いていたので10分ほどで診察室へ案内されました。
結果、16型と18型は陰性でしたが、その他ハイリスク型(31/33/35/39/45/51/52/56/58/59/66/68)が陽性でした。
16型と18型に比べて、がん発生率が非常に低いそうです。
ただ、今回の検査ではどの型のウイルスに感染しているのかはわからないとのことでした。
現状だと出産までは問題ないということで、出産前にもう一度検査をして様子を見ていくことになりました。
16型と18型ではなく安心したものの、100種以上ある型の中のハイリスク型が陽性だった事実は変わりません。
心のどこかで【これが最後の妊娠と出産になるかもしれない】と覚悟をしたのと同時に、何事もなく無事出産できる事を願うばかりでした。


出産前の再検査
妊娠34週で、再度バースクリニックで子宮頸がん検査を行いました。
結果は、NLIM(陰性)でした!



この間までハイリスクだったウイルスが消えたってこと?
驚きを隠しきなかった私は、本当ですか?そんなことあるんですか?と先生に聞き返してしまいました。



たまにあるんですよー!
本当にウイルスが消える事があるようです。
ただ、現時点では陰性でも定期的に検査する必要があるため、出産後の産褥きが終わった後に再度検査をすることになりました。
出産後の再検査
出産してから4ヶ月後、鎌ヶ谷レディースクリニックにて再び子宮頸がん検査を行いました。
出産前に比べて予約が取りにくく、待合室も非常に混んでいる印象でした。
結果、今回もNLIM(陰性)でした。
2回続けてNLIMだったので、次回は1年後に検査することになりました。
その後、不安だったので半年後に近所のレディースクリニックで検査をしましたが結果は陰性でした。
まとめ
妊娠前に子宮頸がん検査をした時は陰性だったので【自分は大丈夫だろう】と安心しきっていました。
そんな中でLSILの診断が出た時は、なんで私なの?と思ったし、思いっきり泣きました。
ただ、この検査結果があったからこそ子宮頸がんについて学ぶ事ができ、今後自分の身体に真剣に向き合う必要性を教えてくれたのです。
私の住む自治体では2年に1度、子宮頸がんと乳がん検診の補助があるので必ず検査を受けていきたいと思います。



自費でも年1回は検査を継続します!
後の祭りですが、もっと早く子宮頸がんのことを学んで早いうちにHPVワクチンを摂取していればよかったのかな?とも思っています。
何事もなってからでは遅いので、理由をつけて後回しにせずにすぐに向き合わないといけませんね…。
今回も最後までお読みいただき、ありがとうございました。


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